デジタルアダプションプラットフォーム(DAP)やデジタルアダプションツールと呼ばれるソリューションは、主に3つの機能によって構成されるシステム。以下にそれらを解説します。
デジタルアダプションツールを導入すると、業務で利用している様々なソフトウェアやWeb上のサービスなどで、ユーザーがどういった操作・行動をしているか、データ収集して分析ができます。
社内で従業員が利用する経費精算システムや業務マニュアルなど、横断的なデータ分析が可能。オンラインサービスを提供するBtoC企業なら、エンドユーザーの利用状況を把握できますし、モバイルアプリでも計測できるものがあります。
デジタルアダプションツールの分析機能を使うことで、業務上の課題を可視化できることが大きなメリット。社内の経費精算システムを例にとると、入力ミスが多い項目や操作が停滞しがちな画面遷移などを把握することができます。
エンドユーザー向けサービスなら、カスタマーサポート画面での離脱ポイントを見つけることができるでしょう。
デジタルアダプションツールの機能の中でも特に注目すべきはガイド機能。既存のソフトウェアやWebサイトを改修することなく、ユーザーの画面操作をサポートするため、テキストや画像、動画などを表示して、ナビゲートしてくれます。
このガイド機能は定型コンテンツを表示するわけではなく、ユーザーそれぞれにパーソナライズされた表示となるため、ユーザー操作の最適化にもなるでしょう。
ガイド機能はビジネス成果にも直結します。体験版のナビゲーションに利用することで成約率をアップさせたり、カスタマーサポート画面に利用することでコールセンターをはじめ人的対応の軽減といった効果が期待できます。
また、ユーザーが従業員などのインナーでも、エンドユーザーでも、わかりやすいガイダンスがあればUX向上にもなるでしょう。
分析機能による利用状況の把握だけでなく、5段階評価などの定量調査やフリーワードによる定性評価を収集できるのが、デジタルアダプションツールのフィードバック機能。ユーザーの満足度や改善要望、機能追加ニーズなどを調べることができます。
関連するソフトウェアやWebサイトを跨いでワンストップ管理できますし、フィードバックの受付機能はセグメント別の表示・非表示制御をすることで、有効性の高い調査ができるでしょう。
フィードバック機能によって集めたニーズは、デジタルアダプションツールがプライオリティ付けまで自動対応。業務効率化や収益アップなど目的に合わせて事業計画に組み込んでいくことになります。
ニーズの中で、ガイド機能で改善できる内容なら、システム改修せずに実施できますし、その結果を分析機能で検証するところまで一元管理が可能。デジタルアダプションツールによるPDCAサイクルが出来上がるというわけです。
下記のボタンをクリックするとDAPの選び方のコツを紹介しているよ。デジタルアダプションプラットフォーム導入を検討している方はぜひ見てみてね
2023年3月時点で日本においてデジタルアダプションプラットフォームとして売り出されている製品は3つ。そのうちデータ先行型とガイド先行型でおすすめの製品をそれぞれ1つずつ紹介します。
「データ先行型」か「ガイド先行型」か
引用元:Pendo公式HP(https://jp.pendo.io/)
引用元:Techtouch公式HP(https://techtouch.jp/)
自社の課題に照らし合わせ適切な製品を導入しましょう
Pendo選出理由:Google検索してヒットする日本で展開しているデジタルアダプションプラットフォーム3社(2022年3月1日時点)のうち、製品情報が詳しく明記されている企業の中から、データ分析機能をメインで謳っているデジタルアダプションプラットフォームの製品として選出。
Techtouch選出理由:Google検索してヒットする日本で展開しているデジタルアダプションプラットフォーム3社(2022年3月1日時点)のうち、製品情報が詳しく明記されている企業の中から、ガイド機能をメインで謳っているデジタルアダプションプラットフォームの製品として選出。