デジタルアダプションプラットフォームを導入することで、導入したシステムの操作性を向上させ、業務効率化を図ることが可能です。ここでは、実際の導入例をご紹介します。
UserTesting社では、非常にハイレベルなオンボーディングプログラムがあるにもかかわらず、ユーザーがうまく活用できていない状況でした。
「UserTestingのプラットフォームを活用するためには、プロダクト内でのオンボーディングが必要である」というフィードバックが得られたことから、デジタルアダプションプラットフォームの導入を決定。しかし、最初に試したソリューションはバグが多く、使いにくかったため、組織全体にうまく浸透しませんでした。
そこで、Pendoを導入。Pendoのアナリティクスとアプリ内メッセージを使うことで、主要機能の使用率を29%にまで高めることができました。
以前のアプリ内オンボーディングでは、5ステップのガイドだったにもかかわらずユーザーがステップ2を通過できず、そのまま利用を止めてしまっているような状況でしたが、Pendoを使用することで、ユーザーがフローのどこで離脱するのかを正確に把握することが可能に。
チームはオンボーディングのアプローチをトータルに見直し、さまざまな改善を行うことができました。
UserTestingでは、オンボーディングだけでなく、機能の定着化と利用率の向上、貴重なユーザーフィードバックの収集、リテンションの向上などにもPendoを活用するようになりました。
最近では、新しくリリースされた機能や、便利なのにユーザーが気づいていない機能の定着化のために、Pendoを使い始めています。
新機能のリリース時には、ユーザーに使い方を説明する複数ステップのガイドを使用し、エンジニアリングチームがまだ対応していないUX(ユーザー体験)のギャップをPendoのガイドで埋めることで、特定の機能をより早く市場に投入することも可能になりました。
参照元:Pendo(https://jp.pendo.io/customers/how-usertesting-revolutionized-onboarding-and-engagement-with-pendo/)
オリンパスが目指す「企業効率の追求」において、「間接業務の効率化」は重要施策であり、経費精算は大きなテーマとして位置づけられていました。
そこで、経費精算ソリューションであるSAP Concurを導入。①差し戻しや問い合わせ、エスカレーションの低減と、②在宅勤務が拡大したことによる、実費精算への切り替えを行いました。
しかし、社員の通勤費も定期券代ではなく実費精算の対象になることで、それまで出張や移動の機会がなかった社員も精算をしなくてはならず、経理財務部門や承認者の負荷が増大することが課題でした。
デジタルアダプションプラットフォームWalkMeを導入し、「通勤費・国内旅費ガイダンス」「IC精算」「マニュアル等関連資料・プロファイル設定」の3つの機能を実装したところ、「全従業員への教育・作業コスト」や「入力データ精度の向上/誤精算の防止」「SAP Concur操作時間」などで大幅なコスト削減に成功しました。
ユーザーへの教育作業の負担が大幅に減ったことに合わせて、入力の間違いや、操作時間も大幅に削減することができました。
社員の満足度も上々で、もともと「使いづらい」という声が多かったSAP Concurについて、満足度が導入前の2.4ポイントから、導入後の2.9ポイントへ上昇(導入前比 21%向上)。
また、「入力画面の移行スピードが速くなった」「ガイドのおかげで気軽にできるようになった」といったポジティブな評価も多数得られたそうです。
今後は、海外出張や、電子帳簿保存法適用・コーポレートカード導入にもWalkMe活用を拡大し、さらなる成長に貢献していく計画です。
参照元:WalkMe(https://walkme.co.jp/customer-stories/olympus/)
コネクシオ株式会社では、法人顧客が利用するスマホの保守管理を請け負っています。しかし、スマートフォンの遠隔操作を行う際に使うシステムが数種類あり、かつ、マニュアルも各社ごとで違うため、同時に複数社の対応をする際に混乱してしまうことが課題でした。
さらに、その操作を行うチーム全体のうち4割が新人スタッフで、その教育の時間の多さや、ミスの発生といった課題にも頭を悩ませていました。
手頃な価格帯、操作性の自由度が決め手となり、テックタッチを導入。テックタッチのガイドを活用することで、スタッフにシステム教育を行う手間と時間を削減することができました。
また、入力に合わせてリアルタイムにガイドが表示されるため、経験年数の少ないスタッフも、正しく作業を進められるように。「マニュアルレスで効率的に操作できるようになった」と、現場からもポジティブな声が寄せられています。
テックタッチには、指定部分以外を操作できなくする「マスク機能」が搭載されており、これにより、人的要因による操作ミスが0件になりました。お客様へ迷惑をかけることがなくなったことに大きな効果を感じているそうです。
また、以前はミス防止のために従業員が2人がかりでデータのダブルチェックを行っていましたが、ガイドによってミスを防止できるようになったことで、チェックにかかる工数を半分以下に減らすことができました。
参照元:Techtouch( https://techtouch.jp/cases/conexio/)
このメディアでは、利用目的別におすすめのデジタルアダプションプラットフォームを紹介しているよ。DAP選びの参考にしてね
2023年3月時点で日本においてデジタルアダプションプラットフォームとして売り出されている製品は3つ。そのうちデータ先行型とガイド先行型でおすすめの製品をそれぞれ1つずつ紹介します。
「データ先行型」か「ガイド先行型」か
引用元:Pendo公式HP(https://jp.pendo.io/)
引用元:Techtouch公式HP(https://techtouch.jp/)
自社の課題に照らし合わせ適切な製品を導入しましょう
Pendo選出理由:Google検索してヒットする日本で展開しているデジタルアダプションプラットフォーム3社(2022年3月1日時点)のうち、製品情報が詳しく明記されている企業の中から、データ分析機能をメインで謳っているデジタルアダプションプラットフォームの製品として選出。
Techtouch選出理由:Google検索してヒットする日本で展開しているデジタルアダプションプラットフォーム3社(2022年3月1日時点)のうち、製品情報が詳しく明記されている企業の中から、ガイド機能をメインで謳っているデジタルアダプションプラットフォームの製品として選出。